前回の三和新池から始まった7月の平日遠征企画。今回は筑波流源湖に行こうと決めていました。筑波流源湖と言えば広い駐車場に整った設備、美味しいお弁当はもちろんのこと、大型で魚影の濃いヘラブナと十分に水深のあるダイナミックな環境が魅力的な超人気の管理釣り場。関東圏内では椎の木湖と双璧を成すほどのコンディションを誇る釣り場としても有名です。私の拙い釣りがどこまで通用するのか?は、少々疑問ですが、メジャーなトーナメントも開催されるゴリゴリのトーナメントレイク、 筑波流源湖 の初見攻略のはじまりです!
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2024/07/09 茨城県 筑波流源湖 フィールドデータ
当日の天候は曇りのち晴れ。キツイ日差しが和らぐ天候は歓迎なのですが、気圧の関係かヘラブナのタナがぼやけやすく、タナ作りが重要なチョーチン両ダンゴではやりにくさの残る1日でした。
当日のフィールドデータ
2024/07/09 9:00~14:30
天候:曇り時々晴れ 前日は晴れ
気温:36℃
水温:31℃
水質:平常?
水量:たぶん20~30㎝くらい増水
風 :終日西風。午後からは時おり北風
高い透明度ながらも緑がかった水色が特徴的な流源湖。コンクリートのガレキが多い釣り場はどこも同じ様な水の色をしています。
普段は陸上に生えているハズの植物が水没してしまっているのは直近で増水のあった証拠。良く観察していると様々な事に気付かされます。
水温はtついに30℃を突破!地上も水中もすっかり夏本番です!!
今回使用した道具と仕掛けのセッティング
浮力の高いウキで強引にタナを作って釣る。いかに上にいるヘラにつかまらずに、仕掛けとエサを落ち着かせて釣るか?が重要となりました。
今回使用した竿と仕掛け
竿:10尺
ウキ:パイプトップ7㎝ボディ
道糸:東レ(TORAY) 将鱗へら ストロングアイ1号
ハリス : 将鱗へら スーパープロPLUS0.5号 上/20~30㎝ 下/30~40㎝
ハリ: オーナーばり バラサ7号(上下同様)
スタートはチョーチン両ダンゴで開始するも、本日1番ガッチリハマったのはメーターの両ダンゴでした。魚が湧いてしまう状態だったので、普段ベースとしている浅ダナ両ダンゴ用のウキよりもひと回り大きく、パワフルで浮力の強いウキをセレクト。全8目中トップから5目出しでエサ落ちのセッティングとし、オモリ負荷量を増やしてすばやく仕掛けとエサをタナに入れてウキを立たせると同時に、出来る限りの短ハリスで明確なアタリを拾っていきます。
本日のエサとブレンド
今年はどこの釣り場でも凄麩が欠かせませんが、今日はGDが良い仕事をしました。タナに入ってから開く特性はエサ持ちを強化するだけでなく、アタリをより明確に出してくれました。
スタート時はGDを使用せずカクシン:2カルネバ:1で開始しました。チョーチン両ダンゴの時間帯はそこそこ良い反応でしたが、浅ダナ両ダンゴに切り替えてからはイマイチしっくりこなかったのでカクシンをカルネバに、カルネバをGDに置き換えるパターンに変更。GD特有の粘りを利用して、エサを練らずに持たせるようにすると、浮力の強いウキを毎回消し込むような理想的なアタリが増えました。
カルネバ:2(200cc)
凄麩:4(400cc)
バラケマッハ:2(200cc)
GD:1(100cc)
水:2.5(250cc)
水の十分行き渡ったエサは練らずにボソッ気を残したまま使用。練り込んでしまうとアタリが遠のきました。カラツンが増えたらエサの大きさを調整しつつ、手水を加えて柔らかさを調整する事でアジャスト出来ました。ウキの動きやエサ持ち具合を見る限り、エサの方向性自体はほぼほぼ正解だったようなので大きく変更したりはしませんでした。
実釣開始
GDとカルネバを用いたダンゴはモチモチほっこりとした独特のタッチ感が特徴的。練り込まなくてもしっかりとタナまで持つ特性は、相反する要素を両立させてくれます。
前回の三和新池が茨城県だったので今回も茨城方面に行こうとは決めていましたが、その中で最も私が興味を抱いた釣り場が筑波流源湖でした。大型のヘラと整備された環境は釣りもしやすく、大きなトーナメントでも会場として良く利用される筑波流源湖は人気の管理釣り場とあって釣果の情報も豊富。1週間前から釣果をチェックしていましたが、十分すぎるほどの水深を活かしたチョーチンのメッカとあってか釣果はどれもチョーチン両ダンゴばかり。私個人としては知らない初見の釣り場ほど得意な浅ダナでトライしてみたい気持ちがありましたが、こればかりは釣り場の状況を見てから決めることにしました。
現地に到着し、セミとトンビとウシガエルの合唱を聞きながら選んだ釣り座は中央桟橋のやや東側、北向きとしましたが、おそらく西日本にある低気圧の影響で吹いている西風は思った以上にしっかりと水面に吹きつけていました。浅ダナでは多少苦労しそうなくらい強く吹く風と、周囲の釣り人がほとんどチョーチン両ダンゴというシチュエーションに初手はチョーチン両ダンゴで様子を見てみる事に。10尺の竿に11㎝ボディのPCトップのウキを組み合わせ、7号のハリに長さ40㎝/50㎝のハリスをセットしたチョーチン両ダンゴでは王道と言えるセッティングは、わずか3投目で弱いウケが出始め、5投目で1枚目を獲り込む事が出来ました。
非常に順調な滑り出しに気を良くしましたが、その後はチョーチン両ダンゴらしく常に強いウケが出る展開で、アタリが出るのはほとんどナジミ際のタイミング。思った以上にアタリは小さくて、とらえるのに最初は苦労しました。時間が経つにつれてヘラの寄りが少しキツくなり、エサを上手に持たせてしっかりとタナに入れないといけない状況でしたが、エサの開きを抑えすぎてしまうとアタリが飛んでしまい、逆に甘く付けてしまうとタナに入る前に上で落とされてしまったり、無駄に開いたダンゴがスレアタリを誘発してしまう事がチラホラありました。
開始してから約2時間。1ボール半を打った状況で20枚ほどを釣りましたが、イマイチしっくりきません。エサも仕掛けのセッティングも手直しの必要性を感じないほど、間違いなくベストなセッティングが出ている状態と言えますが、10尺チョーチンにもかかわらず水面付近に湧き出る大型のヘラブナとタナに入る前に上でつかまる回数の異常な多さ、独特なウキの動き・・・私の知る限り、どう見てもチョーチン両ダンゴではなく、浅ダナ両ダンゴの時合にしか見えませんでした。浅ダナフリークを自称する私としてはもはやチョーチン両ダンゴで釣りを続ける事が難しく、11時を過ぎたあたりから竿はそのままに浅ダナ両ダンゴに切り替えて試釣してみる事としました。
セッティングは普段ベースとしている6㎝ボディのウキ+上下6号のハリに上30㎝、下40㎝のハリスセッティング。ややハリスを長めに取ったのはチョーチン両ダンゴを試していた時点で、ナジミ際のアタリが多かった事が理由となります。エサ打ちを再開して2~3投目で早くも力強い喰いアタリ!チョーチン両ダンゴでは見られなかったアタリに早くも浅ダナ両ダンゴでの展開に確信を持ちますが、6㎝ボディのウキと6号のハリに長めのハリスではまだまだナジミが入る前に捕まってしまう事が多く、様々な部分のリセッティングを1つずつ確認しながら詰めていきます。
ウキは6㎝ボディからひと回り大きな7㎝ボディのウキに変更。ボディ周囲も1ランク太いものをチョイスしてオモリ負荷量を増やします。ハリは6号→7号にしてエサ持ちとナジミのスピードを強化。最後にハリスを少しずつ詰めて最終的には20㎝/30㎝の短ハリスとしました。ハリスはもう少し短くしても良かったかも知れませんが、個人的に浅ダナ両ダンゴでは20㎝/30㎝のセッティングがリミットライン。これ以上短くする場合は、釣り方そのものやエサ、ウキのセッティングなどもっと大きな部分が間違っている事がほとんどなので全体を見直すようにします。そんなこんなで極限までナジミを入れる事に全集中させたセッティングは複雑なサワリやスレアタリ、カラツンが激減して、一層釣りやすさに磨きが掛かりました。
ほぼほぼ理想的な展開となった今回の釣行ですが、エサ持ちだけは少し不安定な部分が残っていました。水面に背中が出てしまうほどヘラがキツく寄ったタイミングではエサを落とされてしまう事がまだまだ多く、もうひと工夫必要な状況。ちょうど2ボール目を打ち終えたタイミングだったのでチョーチン両ダンゴ用のブレンドから浅ダナ両ダンゴ用のブレンドへ変更すると同時にブレンド内容も少々変更してGDをプラスする事にしました。
今日のウキの動き、ヘラブナの寄り具合と反応を見る限り、GDを加える事は間違いなく状況を好転させてくれるハズです。盛期の浅ダナでウキが立たないほど魚がキツく寄り、湧いてしまうほどの状況をコントロールするならGDは絶対に外す事の出来ないエサと言えます。この狙いは見事的中し、劇的に改善されたエサ持ちは結果的に釣りのペースはさらに加速させ、そこからは時速15枚ほどのハイペースで釣れ続けます。エサと仕掛けのセッティングが完璧に整った状態はアタリの出るタイミングも早く、ナジミ際で強くウケが出てからの消し込みか、深ナジミ寸前の消し込みのみ。ウキが深ナジミしてしまったら切って打ち返した方が効率も良く、ここまで来るとカラツンもたまたまカラツンになってしまっただけなので気になりません。14時前になると風向きが西→正面からの北風に変わり、少々振り込みの精度が落ちて釣りにくくなりましたが、釣果のペースは落ちる事なく、予定時間まで釣り切る事が出来ました。
灼熱の茨城県 筑波流源湖釣行の釣果と振り返り
直近のトップ釣果が60~70枚ほどだったので、50枚釣れれば御の字と考えていましたが、思った以上に釣れました。筑波流源湖、すごく面白かったです。
1枚/㎏近い大型のヘラブナでただでさえ人気がある事にプラスして、大きなメジャートーナメントが開かれる激戦区の管理釣り場ながら、魚の反応が素直な事が非常に印象に残る釣行でした。釣れてくるヘラブナはどの魚も太っていて健康的。引きも強くて今期の釣行の中でもトップ3に入るくらい、満足度の高い釣行となりました。周囲でチョーチン両ダンゴをやっていた釣り人は、釣れるには釣れるけどポツポツといったペースで、とにかく終始スレが多かったイメージだったので、途中で浅ダナ両ダンゴに切り替えた判断は正解だったと思います。通勤ラッシュの時間帯と重なったため、自宅からはけっこう時間も掛かりましたが、思い切って流源湖の近くに引っ越したいと考えてしまうほど面白い釣りが出来ました。必ずまた行きたいと思います。
★本日のリザルト★
釣果
満足度
おすすめ度
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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